火狩りの王

各話あらすじ

第三話「世界のかけら」

病弱な妹・緋名子ひなこを守るため、油百七ゆおしちの申し出を受け入れることを決めた煌四こうしは、油百七の娘・綺羅と燠火おきび家の主治医・焚三たきみに出会う。焚三から「責任を持って緋名子を治療する」という温かい言葉をかけられた煌四は、涙を流す。一方、回収車から逃げ出した火穂かほを追いかけた灯子とうこは、決まりを破ったとして次の村で回収車を降りるよう、乗員頭の炸六さくろくに言われていた。そのことに納得のいかない紅緒は、照三しょうぞうに灯子を助けるよう詰め寄る。