火狩りの王

各話あらすじ

第十一話「月の鎌」

蜘蛛が操る炎魔えんまが入り込み、戦場と化した首都。火狩りと狩り犬が集結する中、明楽あきらから「クンとともに逃げろ」と指示された灯子とうこだが、煌四こうし緋名子ひなこの父の形見でもある鎌で、炎魔を一刀両断していく。戦いの中で限界を迎える灯子と、ケガを負いながら彼女を守る明楽は、駆け付けた炉六ろろくとみぞれ、煌四、そして緋名子によって窮地を救われる。

そんな中、灯子はもうろうとする意識の中、地上に帰還する千年彗星〈揺るる火〉せんねんすいせい〈ゆるるほ〉の声を聞く。